子供の頃に観て感動したり、衝撃を受けた映画って、ずっと覚えてたり、何かしら影響を受けてたりしますよね。
感受性豊かな子供時代に、たくさんの創造の世界を見せてあげたいです。
そこで、小学生に見せたい映画20本をあげてみました。
《今》比較的新しい作品(2000年以降)から、《昔》子どもだった頃に夢中になった古い作品(2000年以前)まで、今昔合わせて20本のおすすめ映画を紹介します。
【今昔の今】2000年以降の作品 BEST10
1位 ハリーポッター 賢者の石 2001年
両親を亡くし、叔母の家族の元で暮らしていたハリー。ある日、ホグワーツ魔法魔術学校からハリー宛に入学許可証が届く。魔法界に起きた過去の悲劇的な出来事。その生き残りであるハリーをめぐって巻き起こる魔法界の戦いについて描かれた壮大なファンタジーシリーズの第1作。
大人だけど、ホグワーツに行けるものなら行きたい。子供の頃に見たら、絶対に魔法を真剣に練習してると思う。これ以上ないくらい想像力を掻き立てられる作品です。
2位 怪盗グルーの月泥棒 2010年
世界一の怪盗をめざすグルー。月を盗むことを計画する。月を小さくするために必要な「縮小ビーム銃」をライバル怪盗のベクターに盗まれ、それを取り戻すために養護施設に暮らす三姉妹を引き取り利用しようとする。悪人らしくふるまおうとするグルーだが、3姉妹の存在が次第に大きくなってきて…。
ストーリーの面白さとミニオンのかわいさに大人も子供もはまってしまう、コミカルだけど泣けて、シリーズ全部面白い作品です。ミニオンが本当にいたらいいのになあ。
3位 アズールとアスマール 2007年
兄弟のように育ったアズールとアスマール。しかしある日、アスマールと母(アズールにとって乳母)は家を追い出されてしまう。成人になったアズールは、昔、乳母から聞いた子守唄を頼りに、ジンの妖精を探すため遠い海を渡る。しかし、たどり着いた地で、青い瞳は「呪われた瞳」とされ、アズールは盲人のふりをして旅を続ける。そんな中、かつての乳母とアスマールに再開したアズール。二人は対立しながらも、ジンの妖精を助ける旅に出る。
ジブリ美術館ライブラリー作品。異文化への拒絶と理解をテーマとしたストーリーに、動く絵本と評されるほどの幻想的な美しい映像。どれをとっても素晴らしい。この映画は子供の繊細な感性に、間違いなく良い影響を与えるはず。
4位 チャーリーとチョコレート工場 2005年
貧しい家で暮らす心優しいチャーリーは、大人気のウォンカチョコレート工場の中を見学することができる金色のチケットを奇跡的に手に入れることができた。チョコレート工場の中は夢のような不思議な場所。チャーリーはチケットを当てた他の4人の子どもたちと共に見学を進めるが、その最中にさまざまなハプニングが起こる。
自分の子どもに楽しんでもらえるような役をやりたいと語っていたジョニーデップ。彼の出演作品はどれも面白いけど、この作品の、貧富の差とか悪事とかトラウマといった問題は色々あるけど、純粋な心は全てに勝るということがユニークに描かれているのがいい。子供にも分かり易いです。
5位 スパイダーウィックの謎 2008年
双子の兄弟ジャレッドとサイモンと姉は、母に連れられ古い屋敷に引っ越す。そこは昔、行方不明になった大叔父のスパイダーウィックが住んでいたところ。
屋敷の中を探検していたジャレッドは屋根裏部屋で「決して読むな」と警告が貼られた本を開いてしまう。そこからジャレッドたちにはある変化が…。
古い本を通じて、未知の世界への扉が開かれるという、ファンタジーの王道をいくストーリー。想像力豊かな子供が信じたり思い描くような世界が広がっている作品です。チャーリーとチョコレート工場にも出演で双子役を一人で演じたフレディ・ハイモアがいいです。
6位 パイレーツオブカリビアン/呪われた海賊たち 2003年
ブラックパール号は「アステカの金貨」の呪いをとくためさまよっていた。鍵となる金貨を持っていたエリザベスは、そのブラックパール号に捕らえられてしまう。お尋ね者の海賊ジャックスパロウと、エリザベスに思いを寄せる鍛冶屋のウィルは、彼女を助けるため、船を追う。
海賊映画はヒットしないというジンクスを破った、ジョニーデップ演じるジャックの魅力満載の作品です。カッコ悪いような、でも最終かっこいい海賊のジャックに憧れる子供は多そう。
7位 ヒューゴの不思議な発明 2011年
モンパルナス駅の時計台に隠れて暮らす孤児のヒューゴ。駅の売店からパンを盗みながら生活する中、おもちゃ屋のジョルジュに捕まえられ、そのお店で働くことに。
ヒューゴには亡き父親が残した機械人形を直すという使命があった。ジョルジュには娘イザベルがおり、イザベルの持っていたハート形の鍵が、その機械人形を動かすための最後のパーツだった。ヒューゴとジョルジュの出会いは運命に導かれたものだった。
少年と老人、それぞれが背負っていた悲しみや葛藤が、二人が出会うことで解き放たれていくストーリー。ファンタジーのようでもあり、伝記のようでもあり。才能と芸術美に溢れ、想像力が掻き立てられる作品です。
8位 かいじゅうたちのいるところ 2009年
モーリス・センダックの同名小説を実写化した作品。母や姉に対し、寂しさからいら立ちを抱えた8歳の少年マックス。ある晩、狼の着ぐるみを着て外に飛び出し、ボートに乗って海の中を漕ぎ出した。たどり着いたのは、かいじゅうたちのいる島。そこで、マックスは「自分は王様だ」と宣言し、理想の王国を作ろうとするが。
島で出会うかいじゅうやモチーフは、マックスに「大切なこと」の気づきを与える役割を果たしています。島でのやりとりを通じて、自分には見えていなかったものに気づかされるマックス。ただの冒険だけじゃない、大事なことを伝えてくれる作品です。
9位 ナイトミュージアム 2003年
主人公のラリーは博物館の夜間警備員。夜になると動き出す展示物たちに戸惑い、混乱しつつも、ある策略を打ち破るため、孤立奮闘する。博物館という実際に訪れる機会があるところで、起こりそうな設定が想像力を駆り立てられます。
ニューヨークに実際にあるアメリカ自然史博物館が舞台になっています。
10位 パンズ・ラビリンス 2006年 注)PG12
再婚した母に連れられ、山中でレジスタンス帰討の指揮をとる義父のいる館へ越してきた主人公オフェリア。その山には迷宮があると古くから伝わっていた。ある日、部屋に紛れ込んできた虫に話しかけると、その虫は妖精に変わり、オフェリアを迷宮へと導いく。そこでオフェリアは3つの試練を課せられる。
PG12で、見せるとしても高学年向けのダークファンタジー。シュールさに研ぎ澄まされる世界観と映像美が素晴らしい作品です。リアルでグロテスクな異世界の住人たちはなかなかのインパクト。だけど、戦時下の背景と、純真で凡庸に描かれた主人公オフェリアが、ファンタジーとの境を薄くして、物語をよりリアルに見せます。子供時代に見たら、間違いなく深く印象に残る作品になると思います。
⇒次ページは、大人が子どもだった頃夢中になった《昔》の映画、2000年より前に発表された作品ベスト10です!