洋画

「家族」を考える。家族をテーマにしたおすすめ映画10選。

子供が出来て、私自身に親の視線も加わったからか、以前より家族をテーマにした映画が気になるようになりました。

家族がテーマの映画といっても、血で繋がっていたり、絆で繋がっていたり、家族だからこそ起こる複雑な問題があったり。描かれた方は色々です。

映画を通して、家族との向き合い方を考えさせられることもしばしば。

そこで、家族をテーマにしたおすすめ映画10選をご紹介します。

一人で見るもよし、家族みんなで見るもよし。色々な家族の形を探してみてください。

1.万引き家族 《2018年》

カンヌ国際映画祭で、最優秀賞であるパルム・ドールを獲得した話題作です。

描かれているのは、全員血が繋がっていない疑似家族と、その家族が抱えた闇と傷。

社会のモラルからはみ出しつつも、互いが互いを必要としながら寄り添い暮らす柴田家の人々。生活の糧は、祖母の年金と夫婦の日雇い賃金と万引で手に入れる物です。

ある日、万引きをする兄妹を咎めず、諭すように言った駄菓子屋のおじさんの一言が、兄・翔太の胸に突き刺さります。

「妹にはさせるなよ」。

その言葉がきっかけとなり、妹を守ろうとする翔太。その姿は本当の兄のようで、血の繋がりなんて関係なく、大切な人を思いやる、その思いこそが家族の絆だと感じさせるシーンでした。

リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林たち豪華俳優陣の演技には感嘆しかありません。家族とは?を考えさせられる素晴らしい作品です。

2.リトル・ミス・サンシャイン《2006年》

ミニシアター系でありながら、高い評価と興行収入を得たコメディ・ロードムービーです。

成功のルールに縛られる父、お金の心配をする母、失恋したゲイの叔父、ひきこもりの息子、不良老人の祖父と登場人物全員のキャラクターが暴走しているフーヴァー一家。

そして主人公は美少女コンテストで優勝を目指す、可愛いけれど、ちょっとダサめのぽっちゃり眼鏡女子オリーブ。

予選での繰り上げ当選の末、「リトルミスサンシャイン」というミスコンの本選に向かうことになった一家。

会場に着くまでと、着いてからのどんちゃん騒ぎを通して、ばらばらだった一家が、家族の絆を再確認していくというストーリーです。

終始面白く、ほんのりせつなく、そして暖かい気持ちになれるおすすめの映画です。

3.サバイバルファミリー《2017年》

かつらをかぶったサラリーマンの父、天然おっとりの母、消極的な大学生の息子、スマホ依存の娘。登場家族の鈴木家はどこにでもいそうな普通の4人家族。

ある日、世界中で原因不明の停電が起こり、人々の生活は一変!

電気だけでなく、水道・ガスも使えなくなった状況の中、鈴木家は都会からの脱出を試み、自転車で一路、東京から鹿児島を目指します。

道中、食べ物がなくなったり、自転車が壊れたり。さまざまなトラブルが起こる中、本音をぶつけたり、家族の大切さを再認識したりのどたばた旅。

笑いあり涙ありの末、果たして家族は生き残れるのか?

個人的に、最近観た映画の中で一番のヒット作品です。

4.はじまりへの旅《2017年》

資本主義を嫌悪し自然の中での理想の生活を追い求める父親と、6人の子供たちの物語です。

森の中で、ホームスクール式で自ら子供たちの教育をする父。勉強だけでなく、スポーツ、サバイバル技術、芸術など、心技体を徹底的に鍛えられた子供たちは、完璧な生活を送っているかのようにも思えます。

しかし、精神的な病の療養中だった妻の死の知らせを受け、葬儀に参加するために街におりてきた一家が直面するのは、自分たちの生活と世間とのギャップ。

家族を思い、自らの信念と思想に従って子育てをしてきたはずが、それは子供たちにとって最善ではなかったことに父親は気づかされます。

6人の子供たちの無垢な美しさと苦悩、父親の不器用な純粋さと無謀さにせつなくなりつつ、自分にとっての理想の生き方とは何だろうと考えさせられます。

作中の家族での演奏シーンなど音楽が素晴らしく、映像もおしゃれな作品です。

5.湯をわかすほどの熱い愛《2016年》

ガンで余命2,3か月と知らされた主人公の双葉(宮沢りえ)が、休業中だった家業の銭湯と家庭を立て直していきます。

いじめで引きこもりだった娘を立ち直らせ、行方不明だった夫(オダギリジョー)と、浮気相手の子供・鮎子も引き取り、家族と周りの人に救済をもたらしていくというストーリー。

これは涙なしでは見れません。

人間のパワーの源には、愛という何にも代えられない力があるんだと、素直に感動できる作品です。

本作で日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を獲得した宮沢りえの演技は必見です。

6.おおかみこどもの雨と雪《2012年》

「おおかみおとこ」の父と普通の人間の母・花との間に産まれた雨と雪。お父さんは弟の雨が産まれてすぐにオオカミの姿で死んでしまいます。

残された3人。そのあとの苦労がすごくて…。

父と同様におおかみに変身してしまう二人。唯一、その生態を知る夫がいないため、試行錯誤で子供たちを育てます。

おおかみこどもとして成長・自立していく雪と雨の様子と、それを支える母の愛の話です。

ストーリーも面白いですが、アニメーションだからこそ、アニメーションでここまで!のどちらも体感できる、細田守監督のさすがのアニメーション作品です。

7.アメリカンビューティ《1999年》

現代社会の闇をコミカルに、そして強烈に表現したアカデミー賞受賞作品。

物語は主人公レスターの死を前提で進みます。

レスターは娘の友達に恋をするバーナム家の父親。見栄っ張りでキャリアウーマンの強い妻。父親を毛嫌いする典型的なティーンエイジャーの娘。その隣に越してきた父・母・息子の3人家族のフィッツ家。

外から見ると一見幸せそうに見える家族たち。だけど、それぞれが題名のとおり「美(概念)」に縛られていて、その窮屈さが生む空洞に陥ってます。その空洞から事態は壊滅的な方向に進み、冒頭の死を迎えるレスター。

それはとても哲学的な結末で、観客は作品に込められた意図を理解して、ただ驚かされます。

コメディでありながらサスペンスでもあり、芸術作品とも呼べる素晴らしい作品です。

8.グッモーエビアン《2012年》

17歳で未婚で母となったアキと、娘のハツキ。そこに海外放浪から戻ってきて同居する実の父ではないヤグ。

能天気なヤグにペースをかき回される生活。進路や母の幸せや友達のこと…、思春期に迎えたごちゃごちゃに、自分でもよくわからないイライラに苛まれるハツキ。

破天荒な家族の形に戸惑いつつも、アイデンティティを確立していくハツキの成長と、一風変わった家族の絆を描いた作品です。

大泉洋のちゃらんぽらんぶりのフリが配役にぴったりで、爽やかな感動を得られる作品です。

9.きみはいい子《2015年》

児童虐待をテーマに書かれた、同名の短編小説を映画化した作品です。

暴力やネグレクトといった家庭内の虐待だけでなく、学級崩壊や偏見やいじめ、独居老人の万引きといった社会問題についても描かれています。

こどもの問題は、その子を取り囲む大人の問題でもあります。

そして、その大人もまた誰かのこどもであり、誰かにとっての家族。こどもと同じように抱きしめてもらいたい存在なのです。

子供たちの心が平和であるためには、家庭だけでなく、学校や地域の繋がりの中で差し伸べられる手が必要で、全ての人が、苦しむ大人や子供の環境を変えられる力を持っているのだと、この映画は教えてくれます。

それは同時に、自分や自分の家族を幸せにすることです。

見終わった後は、家族をぎゅっと抱きしめたくなる、そんな映画です。

10.パリ、テキサス《1984年》

ヴィム・ヴェンダース監督でロードムービーの傑作として知られる作品。

幼い息子を弟夫婦に預け、4年間失踪していた男トラヴィス。荒野で倒れ、病院からの連絡により家族は再会を果たします。

徐々に蘇る父と子の関係。そして、別れた妻がずっと息子への仕送りを続けている話を聞いたトラヴィスは、息子と共に彼女を探す旅に。

「家族」の絆を感じると共に、良くも悪くもその前提に「個」としての人間があることを強烈に感じさせられます。

映像の素晴らしさ(特に色彩)、ライ・クーダーの奏でるギターの音色、全てが物悲しく圧倒的に美しい映画です。

個人的に、好きな映画BEST3に入るくらいおすすめです!

お気に入りの映画をチェック

家族がテーマの映画10選、いかがでしょうか?どの作品も本当におすすめばかりです!

今回挙げた映画は、映画館や昔にレンタルビデオで観たものもありますが、半分くらいはAmazonプライム会員だと対象映画が無料で観られるプライムビデオで観たものです。

《2019.7.20現在 Amazonプライムビデオで観られる本記事の映画》
1.万引き家族 3.サバイバルファミリー 4.はじまりへの旅 5.湯をわかすほどの熱い愛 7.アメリカンビューティー 8.グッモーエビアン

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