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おすすめファンタジー小説 7選 日常から異世界へプチエスケープ

私の中でファンタジー!と思う小説から、面白くて一気読みした作品、ただただ好きな作品など、おすすめ7選を紹介したいと思います。

選んでみると、好きな作家さんの中から一作品ずつ選んでる感じになりました。
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『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹

《あらすじ》

計算士である〈私〉は、老博士の秘密の研究所に呼び出される。最高度の暗号処理技術である「シャフリング」を使用する仕事の依頼を受け、その作業を終える。この仕事がきっかけで、〈私〉は謎の二人組に襲われ、博士は行方不明に。

一方、周囲を高い壁に囲まれた街にやってきた〈僕〉は、「夢読み」という仕事に就く。一角獣の骸骨から古い夢を読みとる作業。また、街では影を引き剥がされ、記憶のほとんどを失う。

人生で衝撃を受けた作品BEST3に入る大好きな小説です。「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」。完璧で不完全な二つの世界。どちらも非現実的な世界なのに、現実世界ともリンクしている。その魅力は語りつくせません。

村上春樹さん、ノーベル文学賞、是非とってほしいなあ。

『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎

《あらすじ》

コンビニ強盗に失敗した主人公の伊藤。気付くと見知らぬ島の中にいた。島には未来が見え、言葉を話す案山子と、一風変わった奇妙な人間ばかりが住んでいる。

翌日、案山子はバラバラになって殺されているのが見つかる。未来が見える案山子は、なぜ自分の死を防げなかったのか?案山子の死と島の謎を主人公が追う。

他の作品と比べてファンタジー色が強い、少し異色なデビュー作。だけど、散りばめられていた伏線が最後にすべてが繋がるという、伊坂さんらしいストーリー展開はこの作品にも。

全て面白いと思う伊坂作品の中でも、個人的にはかなり上位に入る作品。漫画化、舞台化もされています。

漫画はこちら↓

『ICOー霧の城』宮部みゆき

《あらすじ》

村では、角の生えた子供が定期的に産まれる。その子どもは、13歳になると生贄して霧の城へ差し出される運命。角を持って生まれたイコ。13歳となり霧の城へ向かう。

城に囚われていた少女ヨルダ。イコはヨルダを助けるため、彼女の手を引き城の外へ出ようとする。そこに現れるのはかつてこの城を支配していた女王の魔力と、魔力によって封じ込められた人々の記憶。霧の城はなぜ生贄を必要としたのか。この場所でかつて何が起きたのか。手を取り合い逃げる二人の運命は?

RPGゲーム好きで有名な宮部みゆきさん。次々と新作を発表している彼女が、どうやってRPGをやる時間を作っているのだろうとびっくりですが、宮部さんが大好きなゲームの世界を小説にしたこの作品。

ゲームの方の知識は全く無かったのですが、作者らしい表現力と設定の面白さに一気読みの作品でした。

小説の元となったゲームはこちら↓

『有頂天家族』森見登美彦

《あらすじ》

人間社会に隠れて暮らす京都の狸の名門「下鴨家」。性格が全く異なる一家の4兄弟と、人間を超えた存在である天狗・弁天を中心に起こるどたばた劇。希代の名狸、父総一郎はなぜ狸鍋となってしまったのか。一族の誇りを守るため奮闘する狸たちの、愛と毛玉に満ちた物語。

エスプリの効いたユーモアと家族愛に満ちた奇想天外な物語。登場人物(狸)すべて魅力的で、ただただ面白い。「おもしろきことは良きことなり!」の一言につきる傑作。

3部作となる予定で、現在は第二部となる「有頂天家族 二代目の帰朝」まで刊行中。また、テレビアニメ化もされています。

アニメはこちら↓

TVアニメ「有頂天家族」公式サイト

『獣の奏者』上橋菜穂子

《あらすじ》

獣ノ医術師だった母を失うなど、運命に翻弄される主人公エリン。あるとき、決して人には慣れない孤高の動物「王獣」に出会い、その姿に魅せられる。母と同じ獣ノ医術師を目指し、王獣保護場の学舎に入舎する。王獣と竪琴をとおして通じ合うエリン。

しかし、獣を使従しようとする人間。獣の本能。王国の政変や取り巻く環境は、エリンたちがただ生きることを許さない。

『精霊の守り人』など守り人シリーズで有名な上橋菜穂子さんが綴る、もう一つの異世界ファンタジーシリーズ。私はこちらから上橋作品に入ったので、より思い入れがあります。面白いです。

NHKアニメワールドでアニメ化されています↓
獣の奏者エリン|NHKアニメワールドーNHKオンライン

コミックも大人気。コミックはこちら↓

『十二国記』 小野不由美

《あらすじ》

日本で産まれ育った陽子。ある日、学校に見知らぬ男が現れ、緊迫した様子で陽子にひざまずき盟約を迫る。襲ってくる獣から逃げながら陽子が行きついた場所は、全く知らない世界。

その世界には十二の国があり、それぞれの国に王と麒麟が存在する。麒麟が王を選び、王は国を治める。見知らぬ男は、王である陽子を異世界まで探しに来た麒麟だった。

降りかかる数々の試練。陽子は無事王となるのか?十二国の世界で起こる、壮大な歴史風冒険ファンタジー。

ファンタジー小説で一押し!

もともと講談社のライトノベル系出版社から少女小説ジャンルで出版された本作。成人層への読者拡大から一般の文庫に引き入れられました。

私は30歳超えてこの作品に出会いましたが、少女には負けない勢いで、既刊のシリーズ全部、夢中で読みふけりました。作品中の格言や思想が素晴らしく、小野さんの誠実な人となりがうかがえます。今もまだ未完の作品で、新刊が心底待ち遠しいです。

こちらもNHKアニメワールドでアニメ化されています。NHKさんの作品選びはさすが。
小説の世界観がわかりやくなっていておすすめ。続編もぜひアニメ化してほしいです。
十二国記|NHKアニメワールド-NKKオンライン

『新世界より』貴志祐介

《あらすじ》

ドヴォルザークの「新世界より」が流れる1000年後の日本のある集落。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身につけ、「バケネズミ」と呼ばれる生物を使役していた。

課外授業で街の外に出た早希たち。立ち入り禁止区域に入り込み、あるきっかけから、前文明がなぜ滅びたかという隠されていた真実を知ってしまう。その真実は、早希たちの安定した世界を変えてしまう。

文庫本で上中下の3冊に渡る壮大なストーリー。SF、ミステリー、アクションと色んなジャンルを網羅しているような濃い内容です。綿密に作り込まれた物語の世界と、果てしなく続く人間の業をつきつけられた結末に、とにかく、度肝をぬかれました。

テレビ朝日にてアニメ化されています。
新世界より|テレビ朝日

いかがでしたでしょうか。
どれも人気作家の人気作品なので、アニメや実写で映像化されていたり、他のメディアでも楽しめるものばかり。ファンタジー作品が苦手な方も、もしかしたら新しい扉が開くかも!?

ぜひ読書の参考にしてみてください!