第6話~第10話 あらすじ
第6話 『黄金の冠』
ロバートは、キャトリンが捕らえたティリオンを解放し、ジェイミーと和解するようネッドに命令する。そして王の手の紋章をネッドに返し、レンリーたちを連れ狩りに出かけた。
ウィンターフェルでは、ブランの馬鞍が完成した。馬に乗り出かけた森の中で、ブランは野人に襲われる。ロブと、捕虜としてスターク家の兄弟と共に育ったグレイジョイ家のシオンで野人を倒し、その内の一人、女の野人を生かし捕らえりる。
高巣城にて。ティリオンは、ブランが襲われたこと、アリンの死について知らないと言い、決闘裁判を希望する。決闘裁判は、本人か擁護者かが戦い、勝利すれば無罪となる法。ティリオンの擁護者に、捕らえた宿から同行している傭兵のブロンが立候補する。ブロンとタリー家の擁護者が決闘し、ブロンが勝利。ティリオンは無罪となり、高巣城から出る。
王が不在の王国で、治世するネッド。村中の女子供を殺された村人の申し立てで、ラニスター家の陰謀と判断したネッドは、村を襲ったと思われるマウンテンに死刑の宣告をし、マウンテンと主従関係の主であるタイウィン・ラニスターを王都に召喚する。
ラニスター家と一触即発の状況を危惧し、ネッドは娘たちをウィンターフェルに戻すことに。その中の会話と、アリンが調べていた本から、ネッドは気づく。バラシオン家当主は代々黒髪だが、ロバートの息子ジョフリーは金髪であることに。
儀式を終え、ドスラク民の真の女王となったデナーリス。兵と馬を手に入れられず憤る兄ディセーリスは、デナーリスを連れ帰るとドロゴに脅しをかける。望みどおり黄金の冠を授けよう、と、ドロゴはディセーリスの頭に煮えたぎる溶かした金属をかけた。ディセーリスの命は尽きてしまう。
「兄はドラゴンじゃなかった。ドラゴンは火では死なない」とディセーリスはつぶやく。
第7話 『勝つか死ぬか』
ジョフリーがロバートの子でないと気づいたネッドは、サーセイと話をする。サーセイは子供3人とも、ジェイミーとの子であると告白する。ネッドは、ロバートが狩りから戻る前に、子供たちを連れて王都を出ろと伝える。
しかし、ロバートは酩酊状態で狩りをし、イノシシにより瀕死の重傷を負ってしまった。王都に戻ったロバートは、ネッドに遺書を託す。王の死後、ジョフリーが二十歳になるまでは、ネッドが後見人となるように、と。ネッドは、「正当な王位継承者が」と言葉を変えて遺書を記す。
また、ロバートはデナーリスの暗殺についても、やめさせるようネッドに伝える。しかし、暗殺を指示した使い鴉はすでに飛び立っていた。
ヴァエス・ドスラクにて。ワイン売りがデナーリスに毒入りのワインを渡した。それに気づいたジョラーが制止し事なきを得る。王国の暗殺計画に激怒したドロゴは、海を渡り、鉄の王座を奪うことを宣言する。
北の壁では、壁の向こう側に向かったベンジェンの馬だけが戻ってきた。レンジャーになって、叔父を探しに行きたいジョンだが、割り当てられた役割は総帥付きの雑士。憤るジョンにサムは言う。総帥は君を後継者にするつもりだ、と。
王都では、ロバートの弟レンリーやベイリッシュが、次の王位について手を組もうとネッドに近寄って来る。しかしネッドは、正当な継承順位から、ロバートの兄スタニスを王にするため、それらを断っていた。
そんな中、ついにロバートが逝去する。すでに王座に座るジョフリーに継承権はないと、ロバートの遺書を明らかにする。しかし、裏でサーセイとベイリッシュたちは手を組んでいて、ネッドはつかまってしまう。
第8話 『進軍』
ウィンターフェルに帰る準備をしていたサンサたち。そこにラニスター軍がやってきて、皆を襲う。アリアは剣の師匠に助けられ、ニードルを手に外に逃げる。サンサはハウンドにつかまり城へ。
北の壁では、壁の向こう側に行ったレンジャー二人の遺体が発見された。死後かなり経っているにも関わらず腐敗がない様子に、遺体を検分することに。
そこに王国からの知らせが届いた。父を侮辱したアリザーにジョンは殴かかり、部屋に下がらされる。しかしその夜、大狼ゴーストの様子に、外に出たジョン。総帥の部屋にたどり着くと、死んでいたはずのレンジャーが襲いかかってきた。
父が謀反人として拘束された知らせを受け、ロブはすべての旗主を集め王都に向かうことに。南に進軍するロブの元に、高巣城から戻ったキャトリンが合流する。
王都で評議会が行われる。そこで、ネッドも信頼していた3代に渡る王の盾、バリスタンは任を解かれてしまう。そして王の手にタイウィン、王の盾にジェイミーが任命される。
サンサは同じ評議会で、ジョフリーにネッドの罪の許しを請う。ジョフリーは、ネッドが自分を王だと認めると宣言するならば慈悲を与えると言う。
第9話 『ベイラー大聖堂』
地下牢に繋がれたネッド。ヴァリスはサンサの嘆願やロブの進軍を伝え、ジョフリーを王と認めるよう促すが、ネッドは信念を曲げられないと強く答える。ヴァリスは、娘はどうなってもいいのかと言い残し、その場を去る。
南軍するための要の橋の門を握るフレイ公に要請を願うため、キャトリンが一人交渉に向かった。フレイはキャトリンの実家タリー家の旗主だが、信用できず扱いにくい存在。フレイが要求したのは、息子一人を従士にすること、息子一人とアリアの結婚、そして娘一人とロブの結婚。ロブは同意する。
ジョンはモーモント総帥から「ロングクロウ」という名のヴァリリア鋼の剣を授かる。サムが読んだ使い鴉の手紙によって、ロブが進軍していることを知るジョン。動揺するジョンに盲目の学匠が語る。彼はターガリエン家の直系だった。
一方、ドスラクでは、仲間内でのもめ事をきっかけに負った傷の悪化により、ドロゴが命を落としかける。デナーリスは妖術を使う女に魔術で助けるよう依頼する。そして家来に倒されお腹を売ったデナーリスは、そのまま出産に入る。
橋を渡り、奇襲をかけた北部軍とティリオン含むタイウィン軍は戦い、兵の少なかった北部軍にタイウィン軍勝利する。しかし、これは軍を二手に分けたロブの作戦だった。ロブは残りの軍でもう一方のジェイミー軍に奇襲をかけ、ジェイミーを捕虜とした。
ベイラー大聖堂に連行されるネッド。自らが王になるために、謀反を起こしたと嘘の告白をする。信念を曲げ、家族を守るために。そしてジョフリーに判決が振られる。自分が王だと認めれば、慈悲を与えると約束したジョフリー。しかしジョフリーはネッドの首をとれと命じた。
ネッドはその場で処刑されてしまう。
第10話 『炎と血』
ネッドの死は使い鴉によって、それぞれに伝えられる。
ロブとキャトリンは悲しみ、ロブを北の王としてたてると、旗主たちは声をあげる。
タイウィンの陣では、劣勢の戦況に北の軍との和睦を考える声も上がる。ジョフリーがネッドを処刑したことにより、それは出来ないだろうとティリオンは言う。そんなティリオンに、王都に戻り、王の手の代理を務めろとタイウィンは指示する。王都に戻る準備をするティリオン。タイウィンに禁じられたが、駐留地で知り合った娼婦のシェイを連れて帰ることに。
産気づいていたデナーリスは目が覚める。赤ちゃんについて聞くが、駄目だったと答えるジョラー。魔術師の女は、子供には鱗があり、怪物のようだったと話す。ドロゴはどうなったか聞き、会いに向かうデナーリス。瞬きもせず、生きていはいるが、人形のように動かないドロゴ。部族たちはみんな去っていた。生きる屍になってしまったドロゴを、デナーリスは自らの手で息を止める。
父ネッドが処刑される様子を街側から見ていたアリア。王都にいたナイツウォッチのヨーレンに助けられ、アリアだとわからないよう髪の毛を切られる。そして、アリーと男名を名乗り、王都で集められた犯罪者たちと共に、北に向かう。その中に、ロバートの落とし子ジェンドリーの姿もあった。
ネッドの死について聞いたジョンは、黒の城から脱走し、ロブの元に向かおうとする。追いかけてきたナイツウォッチたち。それはジョンの友人たちだった。皆に説得され、ジョンは城に戻る。その後、モーモント総帥指揮のもと、ジョンは壁をこえることに。ベンジェンはどこにいるのか、野人、ホワイトウォーカーたちと戦うため、壁の向こうの調査に向かう。
ドロゴの遺体を焼こうとするデナーリス。傍らににドラゴンの卵を置き、火をつけ自らも炎の中に入っていく。火が消えたあと、そこには卵から孵ったドラゴンを抱えたデナーリスの姿。人々は皆、ひれ伏した。
ドラマチック感想
怒涛の展開!予想できないことが次々に起こりました。
キャトリンがティリオンを早計に捕まえてしまったことや、ジョフリーがネッドの処刑を命じたこと。デナーリスが自分が救ったと思っていた魔術師に、ドロゴの傷の手当てをさせたこと。誰かの行動が、その後の大問題に繋がっていく。本当によくできたストーリーです。
登場人物がたくさんで、名前が全く頭に入ってこないですが、それぞれの人物の過去も明からになってきて。
ベイリッシュのひねくれ方がものすごいし、ヴァリスの演技力でやってきたっていう過去も根が深いです。それぞれの話を聞いていると、誰が悪者で誰がいい人なのか、ますますわからなくなります。
しかし、普段は意識して生活していないけど、このドラマで世界の縮図を見せられて感じ。王家と庶民の階級の差とか、愛情とか排他とかの人間関係も。ありとあらゆる要素がぎゅっとつめこまれています。
次のシーズンに繋がる伏線だらけで終わった最終話。中でもやっぱり一番気になるのは、ドラゴン!一番ファンタジーな要素が強いけど、ストーリーにすんなりと組み込まれていて、全然違和感ない。今後、どう展開していくのか楽しみです!