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大阪が世界に誇る建造物「太陽の塔」 内部公開が楽しみ

大阪が世界に誇る建造物、「太陽の塔」。Expo’70で発表された岡本太郎氏の代表作で、その魅力は語りつくせません。

現在、大阪府は2018年3月の内部公開を目指し、太陽の塔の耐震改修工事を行っています。Expo’70以降、ほぼ人々の目に触れることがなかった内部。ぜひ見てみたいですよね。しかも、太陽の塔再生事業は、これだけじゃないんです。なんと、失われた第4の顔「地底の太陽」も復元予定!

ますます訪れたくなるスポットになること間違いなしの、太陽の塔についてご紹介します。

2018/5/6追記)公開となった内部に行ってきました!その記事については

" target="_blank" rel="noreferrer noopener">こちら

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絶対!かつ必然の「太陽の塔」

万博記念公園に出かけて、絶対に見逃せないのが「太陽の塔」。見逃せないっていうか、必然的に目に入ってきます。

ぬん!と地上から生えて、思わず「わぁ!」と声をあげてしまう程のスケールと異様な存在感。車でも電車でも、その姿がひとたび視界に現れるや、誰しも目が釘付けになります。

異次元からの使者みたいな、はたまた創造の化身みたいな巨大な建造物。見る人の心に何かしらの爪痕を残すのが芸術だとするなら、この太陽の塔の芸術性は強烈です。驚嘆、畏怖、憧れ、親しみ、居心地の悪さ、あらゆる感情で心をわしづかみにされてしまうのです。

◆外見だけじゃなく内部もすごい

しかもこの太陽の塔、外見のインパクトもすごいけど、内部もすごいという完璧さ。Expo’70ではパビリオンとして公開されていて、体内を思わせる赤い壁の中心に、「生命の樹」と呼ばれる巨大モニュメントが設置されています。

生命の樹には、単細胞生物から人類が誕生するまでの進化の過程が、模型を使って表現されています。その模型は円谷プロ製とのこと。当時の技術の粋が集められていたんですね。

実は私、十数年前の一般応募公開の時に、運よく当選し内部に入ったことがあります。下から見上げた生命の樹は、その斬新さは色あせていないように思うのに、過去の空気をまとったまま時が止まっているような、すごく独特な雰囲気でした。

◆第4の失われた顔

太陽の塔に、3つの顔があることはすぐにわかります。

正面に、未来を表す「黄金の顔」、現在を表す「太陽の顔」。背面には、過去を表す「黒い太陽」。

この3つ以外に、「地底の太陽」と呼ばれる、人間の心の根源を表す第4の顔があって、それはなぜか行方不明に。行方不明って…。なんでそんなことに??

疑問はさておき、大々的な捜索を行っても戻らなかった第4の顔。現在、大阪府の太陽の塔再生事業で復元が行われています。2018年3月の内部公開と合わせてのお披露目となる予定とのこと。今からその日が楽しみです!

◆芸術家 岡本太郎と太陽の塔

「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた大阪万博。

当初、岡本太郎氏が依頼されたのは、世界一の大きさを誇る大屋根の中に作られるテーマ館の展示プロデュースだったそうです。最終、出来上がったのは、大屋根を突き破り、圧倒的な存在感の独創的な建造物。

万博のテーマを打ち破り、べらぼうなものを作る!という構想で作られた太陽の塔。その思想も出来上がった物も、とにかく破天荒です。

大屋根をデザインしたのは世界的に有名な建築家の丹下健三氏。自身の設計を、文字どおり突き破る提案に衝突もあったそう。

この大屋根と太陽の塔の右手はエレベータで繋がっていて、そこには黒川紀章氏による空中テーマ館があったり、大屋根のあるお祭り広場を設計したのは上田篤氏だったりと、心躍るビックネーム揃いです。

その中で唯一、現在もそのままの姿を残しているのは太陽の塔だけ。シンボルとしての役割の大きさがわかります。

《参考URL》

◆太陽の塔が登場する作品

多くの芸術家や作家さんが、太陽の塔にインスピレーションを受けています。みんな太陽の塔が大好き。

・『太陽の塔』 作者:森見登美彦

その名もずばり、太陽の塔。2003年日本ファンタジーノベル大賞を受賞した小説。失恋した主人公。その主人公をふったヒロインが、太陽の塔をこよなく愛しているという設定。

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・20世紀少年(全11巻) 作者:浦沢直樹

主人公たちが少年の頃に空想した”予言の書”どおりに、世界各地で異変が起きる。その少年時代に開催された万博や太陽の塔が、物語のキーとになっているという大ヒット漫画。実写映画化もされています。

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・びじゅチューン! 作者:井上涼・NHKびじゅチューン!制作部

世界の芸術作品を、独自の解釈でかわいいアニメーションと歌で紹介。太陽の塔は保健室の先生として登場します。

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「太陽の塔さんに会いに行こう」とか「太陽の塔さん、見えるよ!」とか言っていたので、うちの子は「太陽のお父さん」だと勘違いしています。どーんと構えたその姿、案外、そんなに間違ってもないかも!?。

2018/5/6 太陽の塔内部に行ってきました。そちらについての記事はこちら↓

http://doramaps.com/taiyounotou-ippankoukai/

太陽の塔(万博記念公園)電話:06-6877-7387 開園時間:9:30~17:00 入場料:250円(日本庭園・自然文化園共通) 休園日:毎週水曜(水曜祝の場合は木曜) アクセス:大阪モノレール「万博記念公園駅」「公園東口駅」 駐車場:東駐車場998台、南駐車場1218台、中央駐車場971台、西第一駐車場691台、日本庭園前駐車場616台 参考URL:万博記念公園※施設情報は変更になる場合があります。お出かけの際は、事前にHPなどでご確認をお願いいたします。