太陽の塔内部の一般公開に行ってきました!
今年の3月。1970年に行われたEXPO’70以来、48年ぶりに一般公開となった太陽の塔の内部。予約がスタートした1月19日から、設定が可能な4か月先まで、常に予約はいっぱいのようです。
私も開始翌日に予約をしてから4か月弱。ついに待ちに待った日を迎えました。
期待いっぱいで踏み込んだ内部はやっぱりすごかった!その感想や、予約方法・見どころについて書いてみたいと思います。
内部公開前、太陽の塔について詳しく書いた記事はこちら↓
Contents
蘇った太陽の塔内部 観覧の見どころと感想
1.《生命の樹》再度吹き込まれた命
EXPO’70でメイン造形の1つとして建設され、現在も象徴として姿を残す太陽の塔。しかし、当時パビリオンとして公開されていた塔の内部は、一般公開されることなく、その時を止めたままでした。
内部にあるのは、生命の進化が表現された巨大な『生命の樹』。アメーバからクロマニヨン人まで292体の模型があったそうです。しかし、長い年月の間に、その多くは老朽化し、安全面から取り外されたりして、残っていたもは約70体。
それが2016年より始まった大阪府の太陽の塔再生事業で、33種類183体まで復活!さらに、原生類時代のクラゲなどにLEDが仕込まれるなど、現代の技術も取り入れられた展示となっています。
▶見どころ!
《はちゅう類時代のブロントサウルスと、哺乳類時代のゴリラ》
復元された模型が多い中で、どちらもオリジナルが展示されています。
ブロントサウルスは、修復もほぼしていないという、当時そのままの美しい姿!1トンという重さがありながら、一度も降ろされることなく、その場に残っていたそうです。
一方、ゴリラは朽ちて駆動していた機械部分がむき出しになっている状態。経過した時の長さを感じられるよう、あえて修復をしない姿で展示されたそう。
どちらも当時と今の時間を繋げてくれる貴重な造形。しみじみと見入ってしまいました。
▶感想
命を再度吹き込まれた生命の樹は、体内を思わせる赤い壁と幻想的な光によって、さらに神秘的に。太古から未来までの時間を内包するような空間に、ただただ圧倒されました。
そして、階段を登りながら間近に見れる造形たちは、想像以上に大きい!
大陸を表していると言われている5色の枝も、実際の木のように途中で折れたり曲がったりしているそうで、なんだか伸びてきそうな迫力がありました。
2.《地底の太陽》失われた第四の顔を再現
入場してすぐ、広がった空間に目に入って来るのは、第四の顔と呼ばれる地底の太陽。世界のお面や神像の中心に、主のように鎮座しています。こちらも今回の再生事業で復元されたものです。
詳しい設計図は残っておらず。写真などを基にまず縮小版を作り、そこから直径約3メートル、幅11メートルの大きさのものに復元。
オリジナルは、万博終了後に兵庫県がもらいうけたという記録もあるそうですが、現在は行方不明。その行方がめちゃくちゃ気になりますよね。
▶見どころ!
《顔に投影されるプロジェクトマッピング》
当時、地底の太陽が展示されていた地下フロアは、〈いのち〉〈ひと〉〈いのり〉の3つの空間でに分かれていました。
今回再現されたのは〈いのり〉の部分ですが、その顔に、現代の技術であるプロジェクトマッピングにイメージを投影することで、当時の地下展示のテーマだった「過去:根源の世界」を表現しているそうです。
▶感想
3歳の娘は、顔に映る映像と音と神々の雰囲気に、完全に呑まれていました。びじゅちゅーんで知っている『太陽の塔』には出てこなかった「第四の顔」に、怖い!しかなかったよう。
大人の私も、その呪術的な雰囲気にドキドキ。一気に世界観に惹き込まれました。
3.《入場スタンプ》当時のデザインそのままに
入場するとき、チケットの裏に押してもらえるスタンプ。
EXPO’70のときのデザインそのままなんだそうです。こういう細かいサプライズ、嬉しいですよね。太陽の塔が持つ、今も昔も変わらない魅力に改めて感嘆です。
ちなみにチケットの表デザインはこちら。2種類ありました。
予約方法と当日の流れ
◆観覧は予約制 当日券はないので注意
2018年5月時点で、太陽の塔内部は予約観覧のみで、当日券はありません。
一般の人が予約ができるサイトはこちらのオフィシャルサイトのみ
1.指示に従って表示された画面から、希望の日付を選択します。
2.日付を押すとログイン画面が開きます。ユーザー登録を行っていない場合は新規登録を行います。
- ID:登録したメールアドレス
- パスワード:登録した名前(ファーストネーム)のひらがな+電話番号下4桁
3.ユーザー登録後ログインすると、再び日付指定画面に戻るので、希望日を選択
人数と時間帯を入力する画面に遷移するので、それぞれ選択
※小さい子供連れの場合、抱っこしての階段利用が不可なのでエレベーターを選択する必要があります。
4.登録したメールアドレスに、「【太陽の塔】ご予約QRコード」というメールが届きます。
本文内に発券用QRコードのURLがあるので、当日それを受付で見せると発券してもらえます。
予約のポイント)
- 夜の時間帯(19:00~など)が比較的とりやすい
- キャンセルはけっこう出るようなので、埋まっていてもまめにチェック
- 予約が先すぎて予定が変わる場合もあるので、行けなくなった場合はキャンセルを!
◆当日の流れ
1.発券と支払い
太陽の塔背面側にある階段(スロープ)を降りると入口があります。そこから入り、受付へ。
入口手前にあるプレート。ロゴがかっこいい!
メールで送られてきたQRコードを提示すると、発券してもらえるので、ここで支払いをします。
個人 | 団体 | |
大人 | 700円 | 560円 |
小中学生 | 300円 | 250円 |
※太陽の塔内部観覧の料金のみ 別途万博記念公園へ入る時に入場料(大人250円 小中学生70円)がかかります
2.太陽の塔内へ入場
予約時間の20分くらい前から入場が出来るようになるので、案内が始まれば入場口でチケットにスタンプを押してもらい、いざ観覧へ!
3.いよいよ観覧へ
地底の太陽ゾーンをぬけた後は、1度に16名までのグループになって移動します。
前のグループが移動したタイミングで、次グループがそのポイントに移動するツアー形式。
要所ではガイドの方が説明をしてくれます。
最上階まで観覧した後は、階段かエレベーターで地上へ移動。階段の途中にも、岡本太郎氏が当時、太陽の塔を制作している様子などが展示してあり楽しめます。
まとめ
太陽の塔ファンの我が家。外観の魅力にも虜ですが、生物好きの9歳の息子は、内部のほうが好きと言っていました。今まで見てきたのとは違う太陽の塔の一面を、印象的に受け取ってくれたと思います。
当時の万博を知っている人には懐かしく、当時に憧れていた、私たちのような下の世代にとっても期待どおりの太陽の塔に会えるはずです。
是非ぜひ、内部観覧に出かけてみてください!
以前、太陽の塔について詳しく書いた記事はこちら↓
太陽の塔(内部観覧)電話:06-6877-7387 開園時間:10:00~17:00 ※延長の場合あり HPで確認 入場料:大人700円 小中学生300年 休園日:毎週水曜(水曜祝の場合は木曜) ※4/1~GW,10/1~11/30無休 その他臨時開館あり アクセス:大阪モノレール「万博記念公園駅」「公園東口駅」 駐車場:東駐車場998台、南駐車場1218台、中央駐車場971台、西第一駐車場691台、日本庭園前駐車場616台 参考URL:太陽の塔オフィシャルサイト 万博記念公園HPはこちら※施設情報は変更になる場合があります。お出かけの際は、事前にHPなどでご確認をお願いいたします。