鹿児島睦/ポスター「ANIMALS」
鹿児島睦（かごしま まこと）さんという陶芸家をご存知でしょうか。
植物と動物をモチーフにしたとても可愛らしいデザインで、一目みれば「鹿児島さんの作品！」とわかる世界観。器いっぱいに広がるアート。それはもう、器じゃなく、使うことができる美術品です。
また、陶芸の世界だけでなく、テキスタイルやプロダクトなど、たくさんの場で活躍されている鹿児島さん。色々なところで、そのデザインを目にする機会が増えました。
そんな大人気の鹿児島睦さんの魅力についてご紹介します。
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Contents
鹿児島睦のデザイン
一点物の器
今や世界中にファンを持つ陶芸家の鹿児島睦さん。
私は、めちゃ素敵な絵を器に描いている陶芸家さんがいると、友人からその魅力を教えてもらいました。
その友達と一緒に販売も兼ねた器のexhibitionに行ったのは、5～6年くらい前。だけど、その頃すでに大人気になっていた作品はもの凄い売れ行きで、その値段にもひるんでしまい、購入を断念した思い出があります（友人はゲットしていた）。
器のデザインは、黒地に下絵付けされたものや、掻き落としで浮かび上がらせたものなど、同じ図案でも技法はさまざま。また、フリーハンドで絵付けをされるそうで、全く同じ作品というのはありません。
そんな大人気の器をまとめた作品集も出版されています。
初期の作品から新しいものまで、鹿児島さんの世界観がいっぱいつまったこの作品集。世界中の収集家の作品を集めて作られたそうです。
そんな鹿児島さんですが、陶芸家としての活動歴はそこまで長くありません。
1967年、福岡県に生まれ、大学で陶芸を学んだあとは、インテリア関係の仕事に就き、35歳で陶芸家として独立されたそう。現在の活躍を思うと、35歳という遅めのスタートに少しびっくり！
だけど、陶芸の他にも、テキスタイルや色々なプロダクトも手掛けている鹿児島さん。会社員として、ディスプレイやマネージメントを経験されたことが、今のお仕事の幅に広がっている、というのもうなずけます。
ZUAN & ZOKEI by Makoto Kagoshima
鹿児島さんは、2015年6月「ZUAN & ZOKEI by Makoto Kagoshima」というブランドを立ち上げています。鹿児島さんの描く絵を他のプロダクトに生かす、「図案」と「造形」の可能性を広げていくために作られたブランドです。
先日、京都のTOBICHIに行った友人に、ピンバッチをお土産でいただきました。嬉しい！
それがこちら。
このブランドでは他にも花瓶やモビール、ストールやポストカードなど、生活を彩る雑貨が販売されています。
私もハンカチを数枚持っていて、子供が学校で使うナフキンなどに利用しています。
ウッドロックプリントで手間をかけて制作されるハンカチは優しい手触りで、とても使いやすくてお気に入りです。
幸せの象徴のようなモチーフたち
鹿児島さんの作品にあるのは、植物と動物をモチーフにした、身近でありながら童話的でもある独特な世界観。
個人的な感覚ですが、鹿児島さんの描く世界には音がありません。一緒に描かれたモチーフたち全てがそこに佇み、絵画のような「静」を感じさせてくれます。
だけど、その「静」は寂しいものじゃなくて、愛らしいモチーフたちは幸せの象徴のようでもあり、作品を愛でる私たちの心をふくふくと癒してくれるのです。
街を彩るデザインたち
その魅力的なデザインは、ご本人の作品のみならず、お店とのコラボ企画だったり、パッケージイメージだったり、街の色々なところでも見かけます。
1.森のおはぎ
大阪豊中で大人気のかわいくておいしいおはぎの専門店。持ち帰り時の袋のデザインをされています。
2.Chocolaté romi-unie
鎌倉にある冬季限定のチョコレートのお店。バレンタインギフトの予約では、鹿児島さんデザインのチョコは残念ながら全て売り切れでした。
3.竈門神社
福岡県にある縁結びの神様の絵馬。こちらの干支のデザインを2014年からされているそう。この絵馬に会うために、訪れたくなりますね。
その他にも、糸井重里さんが主宰するwebサイト「ほぼ日」の実店舗である「TOBICHI」のシンボルマークを手掛けたり、ほぼ日手帳の2018年ラインナップで「鳥花柳」を販売されたりなど、色々な場所で作品を見ることが出来ます。
作品を待つ楽しみ
インスタで日々、その作品や活躍を楽しませもらっている私。
いつか出会いと家計のタイミングがあって、一枚でも鹿児島さんの器を購入できたらいいなあ。
皆さんもぜひ、鹿児島さんの作品、チェックしてみてください。
鹿児島睦さん
HP：makotokagoshima
プロダクトブランドHP:zuan & zokei by Makoto Kagoshima
