season1 第3話 『冥夜の守人』
《あらすじ》
王の手として王都に入るネッド。王座の間でジェイミーと前王朝について話す。
狂王と呼ばれる前王のエイリス・タガーリンを後ろから刺し殺したジェイミー。狂王によりネッドの父は火刑に、兄も無残に殺されたが、王殺しを正当化するジェイミーに対し、ネッドは不信を露わにしている。
呼び出された小議会。ヴァリス、ロバートの弟レンリー・ベイリッシュ・グランドマイスター(上級学匠)と顔を合わせる。新たな王の手の任命を祝し、武芸協議会を催せとの王の命令について議論する。
大狼に噛まれた傷の手当てをされるジョフリー。自分が王なら、つけあがっている北部の特権を廃止し、抵抗すれば制すと声を荒げる。サーセイはそんな息子に諭す。北部は簡単には倒れない。良い王は敵から引くときと倒す時を見極める。「一族でない者は全員、敵」と。
友達をジョフリーに殺されたと怒るアリアに、ネッドは話をする。冬が来る。我々の立場は危険で、身内で争っている場合ではない、と優しく諭す。そしてニードルを手にするアリアを見ながら、剣の扱いを学んだほうがいいと部屋を後にする。
目を覚ましたブラン。事件の記憶を無くしていた。そして、負傷した脚は一生歩けない状態に。使い鴉が飛び、ブランの目覚めは王都にいるネッドなど、各所に伝達された。
ブランが二度襲われた件をネッドに知らせるため、王都に到着したキャトリン。秘密裏にある場所へ連行される。そこにいたのは、小議会のメンバー、ベイリッシュとヴァリス。各地に広げた情報網を使い、キャトリンの訪問とその理由を二人は知っていた。ブランを襲った剣の持ち主は、小鬼ティリオン・ラニスターだと伝えるベイリッシュ。ネッドもその場に導かれ、キャトリンと共に話を聞く。確たる証拠が見つかるまでは、事を公にするのは危険だというベイリッシュ。
北の壁に到着したジョン・スノウ。旅の途中、ナイツウォッチになる者は、継ぐ者のない落とし子か、死刑を免れたい犯罪者だけと話していたティリオン。あらゆる脅威から人民を守る屈強な集団がナイツウォッチだと信じ込み、真実を知らなかったジョンは、北の壁の実情に触れる。
彼を連れてきたベンジェンは、気がかりな情報を追い、哨士長として壁の向こうに向かうことに。ティリオンは各所で罪人を北の壁に連れてくる仕事をしている男と共に、王都に戻ることにした。そのティリオンに、ナイツウォッチの総帥モーモントは、人員や武器などの助けを依頼する。冬が来るまでに備えなければ悲劇が起こると。
ペントスで奴隷を引き連れ移動するドロゴ一行。女王として地位を確立しつつあるデナーリスに、自分こそが七王国の王だと、妹を虐げようとしたヴィセーリス。だが、女王の臣下はヴィセーリスを止め、危害を及ぼした彼を奴隷並みに扱う。
そしてデナーリスは妊娠する。その知らせを聞き、ジョラーはクォホールに行かねばと一人行き先を変える。
王都にて。父の依頼を受けたシリオ・フォレルに、アリアは剣術の指南を受ける。素早く、不意を打つ、水のダンスを。
《ドラマチック感想》
暗い回です。終始どんより。
王都ではみんなで腹のさぐりあい。こいつは敵か?味方?疑心暗鬼だらけ。ロバート王の施政にも問題ありな様子。
ネッドは仕事場だけでなく、家庭でもえらい大変。娘たちや、王都にやってきたキャトリンに振り回されて。お父さんの心中お察しします。
ブランは目を覚ましたものの歩けない体に。北の壁では頼りにしていた叔父さんも、ティリオンもいなくなることになってジョンが寂しい思いするし。
唯一、アリアが剣の指南を受けるところが、前向きで明るかった。いきなり、見た目インパクトあるおじさんが水のダンスとかいいながら教える剣術。
前朝時代のことや、ブランが襲われた剣の持ち主はティリオンだという情報など、物語の前後が徐々に明らかになってきました。次に繋がる物語の布石が着々と敷かれている感じです。