海外ドラマ

『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』season1 あらすじ・感想

こちらは『ウォーキング・デッド』からの派生ドラマ。本編では、リックが目覚めたときに、すでに世界は変わっていたけれど、そうなる前、事態が始まった時点での様子が描かれています。登場人物も本編とは関係なく、全く違うキャラクターたち。

本編を未経験でこちらから入っても、違う感想が出てきて面白いかも。また違った雰囲気のドラマを楽しめました。

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《あらすじ》

第一話 『異変』

薬物中毒者のニック。廃墟の教会で目が覚めると、一緒にいたグロリアがいない。探していると、死体を貪っている彼女を見付ける。彼女が襲い掛かってきたため、外に逃げ出し、そこで車にひかれてしまう。

負傷したニックは入院させられていたが、自分が見たものは何だったのか確認するため、薬を売ったカルに会いに病院を脱走する。カルは、自分の商売が明るみになることを恐れ、ニックを銃で殺害しようとする。もみ合いの末、ニックはカルを撃ってしまう。

自分を探していた母マディソンとその恋人トラヴィスと共に、カルが倒れた現場に戻るが彼はいなくなっていた。道を引き返そうとすると、カルがいた。車を降りて話しかけようとするマディソンにかみつこうとするカル。トラヴィスがカルを引き離したとき、ニックは車でカルをひくが、カルは青い目を光らせて息絶えなかった。

第二話 『生まれる混沌』

ニックの妹アリシアは連絡の取れなくなった恋人マットの家へ。彼は高熱を出して倒れていた。そして肩には噛まれた跡が。アリシアを探していたマディソンたちが到着し、彼から離れたがらない彼女を連れて帰る。

皆で砂漠へ避難しようとトラヴィス。元妻ライザと息子クリスを迎えに行く。マディは禁断症状を起こしている息子の薬を入手するため、勤め先の学校へ。そこで変わり果てた上司に遭遇してしまうが、何とか逃げ出す。

クリスを見つけ、移動しようとするトラヴィスたち。警官が無実の人を撃ったと暴動が起き、街は混沌としてしまう。安全を確保するため、シャッターを閉めようとしていた理髪店へ一時避難をさせてもらう。足止めされ動けないトラヴィスは、先に避難するようマディへ電話をする。

第三話 『動かぬ現実』

暴動が隣に押し入り火を放ち、トラヴィスたちと理髪店主のダニエル一家はともに店を出て逃げることに。車まで向かう途中、鉄骨が倒れてきてダニエルの妻グリセルダは足に負傷してしまう。

家でトラヴィスを待つマディたち。向かいの家の住人がウォーカーになっているのを目撃し、隣家に銃をとりに行く。その間にウォーカーが家に入り込んでしまった。そこに、戻ってきたトラヴィスたち。襲い掛かってきたウォーカーを、銃でダニエルが倒した。さらに、親しくしていた隣家の住人スーザンもウォーカーになってしまっていた。

次の日、避難しようとするトラヴィスたち。ダニエルの娘オフェリアは一緒に行くべきと父親を説得するが、ダニエルは家族だけで身を守ると言い、家に残る。トラヴィスたちは出発するが、そこに隣家の主人パトリックが戻ってきた。ウォーカーになったスーザンに近寄ろうとするパトリック。マディは車を降りて止めようとする。スーザンがパトリックに噛みつこうとしたそのとき、軍隊が現れて、スーザンを射殺した。

軍隊が介入し、事態は収束に向かう。トラヴィスはそう思った。

第四話 『隔離された街で』

やってきた軍は、フェンスを囲い街を外の世界と隔離した。外の住人たちも皆、避難したと軍人は話す。

しかしクリスは屋根の上に登ったとき、街の外の建物から、光を反射する誰かの存在を確認する。クリスから話を聞いたマディは、フェンスを切断し、外へ出てた。

街の外で見たものは、たくさんの死体。病人には見えないたくさんの人々が、頭を打たれ横たわっていた。

街には医師のエクスナーが巡回にやってきた。病人や怪我人を療養所に送るという。グリセルダも足のケガのため送られることになった。

軍がグリセルダを迎えにやってきた。そのとき、薬物依存のニックも無理やり連れていかれてしまう。ライザは看護師として、自ら軍の車に乗って療養所に向かった。

第五話 『極秘コード』

オフェリアはグリセルダを返してほしいと軍に抗議する。彼女に行為をも兵士アンディが説得にあたるが、ダニエルは彼を拘束し情報を聞き出そうとする。

一方トラヴィスは、兵隊長に直談判し、療養所に行くことに。街に出るが、死人の対処に阻まれ、途中で引き返すことに。

無線で流れる「コバルト」の言葉。ダニエルはその意味をアンディに問う。それはロサンゼルスからの撤退を開始するコード。残された市民は人道的な死を与えられると彼は言う。

療養所でグリセルダは息絶える。死人の目覚めを防ぐため、脳に損傷を与えなければならないと教わるライザ。自分の手でグリセルダの頭に空気銃を放った。

第6話 『悲痛の選択』

軍が撤退した街を出た一行は療養所へ。アリーナに閉じ込められていた2千人のウォーカーを解放し、混乱を起こしたダニエル。その隙に施設内に入り、グリセルダ・ニック・ライザの救出に向かう。

ニックはストランドに助けられ、収容檻から脱出し、出口を探す。建物内にも侵入してきたウォーカーたちに追い詰められたところで、マディたちと合流することができた。ライザも合流し、駐車場で待っていたクリスとアリシアの元へ。そこに、ダニエルに拷問されたアンディが銃を向けて現れる。アンディはオフェリアの腕を撃った。

施設から脱出し、ストランドの指示で彼の所有する海辺の家へ。オフェリアの傷の手当てをし、ライザは海岸に向かう。不審に思って追いかけるマディ。そこで、ライザは噛まれた傷を見せ、自分を撃ってほしいとマディに頼む。そこに二人を追いかけてやってきたトラヴィス。彼女の願いを聞き入れ、ライザを撃った。

《ドラマチック感想》

始まりは一か所から広がったのではなく、同時多発的に起こった事象だった。

最初は小さなくすぶり。政府は知ってから知らずか何の声明も出さず。だけど、普通の生活を送る人々の中で、一部異常な事態が起こっている、そのコントラストが恐怖感をあおります。

そしてパンデミックに広がっていく感染。何かわからない恐怖に、自ら煽って飛び込んでいく人々の様子が描かれていますが、現実もこんな感じになってしまうのかも。

環境の変化にすぐ対応できる人とできない人で、生き延びる確率は変わるんだろうな。だけど、最終、自分でも知らなかった扉を開けて、みんな変化に合わせた生き方をするようになるんだな、と。

助けてくれると思っていた軍が撤退を決めて、どうにもならなくなってきた状況がひしひしと。ウォーカーの数もどんと増え、街に人はいなくなって。先が何も見えない新しい世界がやってきてしまった、というところでシーズン1が終わりました。

すでに、ほとんどリック達のいる世界に追いつきました。シーズン2はここからどう展開いくんだろう?本家とは交わらないようなので、主人公家族たちはどう生き残っていくのか気になるところです。しかしシーズン2は15話もあるのね!