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文系アラフォーの挑戦!統計検定3級の受験体験記

文系主婦と名乗りながら、データ解析ができるようになりたい筆者です。

テクノロジーがどんどん進化する時代。データを活用できる力が必要だとうっすら感じていたのが、最近は強迫観念のように迫られるようになってきました。

きっと、この記事を見てくださっている方も、同じような社会の空気を感じているのではないでしょうか。

日々、膨大に生み出される情報をどう活かすか?何を読み取るか?

AI時代のビジネスを考えるうえで、理系も文系も関係なく必要な力になってくるでしょう。

「統計検定」は、そんなデータを扱う上で重要な統計学についての知識・活用力を測る検定です。

あまりメジャーではないですが、これから重要視されそうなこの検定の3級を、数学が苦手な文系アラフォー主婦が受験してみました。その体験レポートです。

統計検定って?

統計検定は2011年より始まった一般社団法人日本統計学会が認定する試験で、統計の知識・活用力を評価する検定です。 1級・準1級・2級・3級・4級の5段階の難易度があります。

検定試験は年に2回(6月・11月)筆記試験が開催されるのに加え、2級と3級はCBT方式で任意の日程で受験することができます。

CBT方式とは

CBT(Computer Based Testing)方式とは、コンピューター上で問題表示・回答入力を行い、合否判定もその場ですぐ出すことができるという、デジタル方式の試験のことです。

筆記試験とは異なり、CBT方式では自分が受験した試験問題や正答率などの情報は持ち帰れません。

プールしてある試験問題から組み合わせて出題されるため、他の受験者に情報が残らないように配慮されているためです。

統計検定3級受験が向いている人

私がそうだったのですが、統計検定って難易度のイメージがつきにくいですよね。

では、具体的に3級を受験するのがよい人はどんな人でしょう?

実際に受験して感じた難易度から、適しているのではないかと思う層をまとめてみました。

  • 中高校生・大学生
  • 2級取得を目指す人の基礎知識確認
  • 学校教育を離れて久しい社会人の最履修・知識確認

3級は統計という学問の概念と、手法などの基礎知識が主な検定範囲です。

数学が苦手な人には拒絶感の強い√やΣや確率問題も出ますが、そこまで複雑な計算を必要とする問題はありませんでした。

なので、大学生以上の方で、すでに専門的に勉強していたり、仕事で活用しているという人は、2級からの受験で良いように思います。

私のように数学に自信がなかったり、実践的な統計に触れる機会が少ない学生さん・社会人の方は3級からの受験がちょうど良い難易度です。

受験結果データ

私のデータをご紹介します。

高校で数学が苦手になった典型的な文系です。

仕事では、デスクワークでデータをある程度扱っています。e-learningで回帰分析などの受講経験がありますが、実務では使用できていません。

勉強時間 30時間程度 公式参考書1周+過去問6回分+捕捉学習
受験日 2020/01/23 CBT方式
結果 90点/合格

 

6回分の過去問では、時間が足りず、点数は65点から~70点と合格ぎりぎりいけるかという感じでしたが、本番はなんと90点を取り、合格することができました。

CBT方式では、試験終了のボタンを押すとその場で合否が表示されます。そのあと、受験会場で証明書を印刷してもらい持ち帰りますが、1か月後位に正式に合格証書が送付されるそうです。

そのとき、「極めて優秀な成績」にはSランク、「特に優秀な成績」にはAランクが付与されるとのこと。その基準点は公開されていませんが、ランクがつくと嬉しいです。

学習方法

私が行った勉強方法を具体的にご紹介します。

公式参考書で試験範囲を集中学習

おすすめかは置いておいて、統計検定には公式認定の参考書があります。

認定だけあって試験範囲を網羅し、添付の模擬問題などで試験対策をすることができます。試験合格に一番近道の参考書であることは間違いないです。

ただ、理解できない人の為に優しく解説してくれている本ではないので、数学が苦手な人は心くじける瞬間があると思います。私は、高校で数学につまづいた時の感じを思い出しました。

過去問題集でパターン攻略

どんな検定にも検定特有の問題のくせがあると思いますが、統計検定にも一定のパターンがあります。

過去問を解くことによって、そのパターンに慣れておくことが合格への必須条件!

この問題集は計6回分の問題を解くことができ、試験を抜きにしても実際のデータを読む練習になるので、買って損はないと思います。

おすすめサイト

参考書に書いてある内容の捕捉をするために調べていて、見つけたのがこちらのサイト

「統計学の時間」というコンテンツで、統計2級までの知識をほぼカバーする内容を無料で見ることができます。

用語解説や例が、とてもわかりやすく説明されていて、高校の先生がこんな感じで数学を教えてくれていたら、数学嫌いにならなかったんじゃないかと思いました。

ぜひこちらのサイトを参考にしてください!

3級はCBT方式受験がおすすめ

統計検定3級は年に2回開催される日程・会場が決められている本試験のほかに、CBT方式での受験も可能です。

CBT方式のメリット

  • 日時・会場を自分で設定することができる
  • その場で合否を知ることができる
  • 筆記試験よりも高得点をねらいやすい?

3つ目は完全に主観ですが、CBT方式は基本的に一問一答なため、問題の難易度をあげるのが難しいのではないかと思いました。

紙ベースだと、1つの問題の中に(1),(2),(3)というように小問題が3つあるような問題があって、一般的に最後の問題は、難易度が高くなりますよね。

紙だと問題が複数ページにわたっても、行ったり来たりしやすいですが、パソコンだと問題文を確認するのに画面を戻るというような問題は出しにくいため、一問一答形式=基本問題が多くなるんじゃないかという予想です。

私の時にたまたまかもしれないので、ご参考程度に思ってください^^;

CBT方式のデメリット

  • 受験料が割高 筆記試験:4000円 → CBT方式:6000円
  • 合否内容を試験官に確認してもらう必要がある

合格ならばその場で証書を印刷してもらいます。合否がすぐわかるのはメリットなのですが、それを試験官に確認をしてもらわないといけないのはちょっとデメリット。

不合格だったときにちょっと気まずいです。

意外な盲点は電卓選び!

試験では電卓が使用可能です。

電卓って、スマホの機能を使ったりで、持っていない方も多いと思いますが、もし持ち込みのために新たに購入するなら、機能がしっかりした卓上タイプのものを選びましょう。

四則演算や百分率に加え、平方根の計算が出来る電卓を選び(平方根計算ができない電卓も多い)、手帳サイズではなく大きめのものが打ちやすくておすすめです。※関数電卓は持込不可

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CASIO(カシオ)
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私は家にあった手帳サイズより小さめのシンプルな電卓を使って勉強していたのですが、あまりの使いにくさに、試験当日に卓上電卓を買いなおしました。

試験1時間前に説明書を読みながら使ってみてびっくり。電卓って使い易い機能がたくさんあって、ちゃんと使い方を知るとかなりの時短が出来ることがわかりました。

過去問題ではいまいちだった結果が、試験本番では良い成績が取れた要因に、電卓を替えたことも影響したように思います。

皆さんもぜひ、使い易くて自分を助けてくれる道具(電卓)をゲットしてくださいね!

まとめ

日々膨大な量のデータが生み出される現代に、データを扱うための基本知識として統計学は必須の学問であり、理系・文系、年齢・業種問わず、全ての社会人にとって統計リテラシーが必要となってきています。

統計検定は知識の指標となる資格なので、取得によって就職できるとかではありませんが、 就職活動時・スキルアップなどで、知識の評価をはかるのに有効な資格と言えると思います。

個人的には、統計検定を受験して、今まで見ていなかった視点からデータを考えるなど、違う視点を持つ幅が広がったように思います。

合格したいという目標があった分、e-learningの受講などより真剣に取り組むことが出来ました。

2級は微分・積分などますます敷居が高い分野が試験範囲に入ってきますが、できれば2級取得も目指していきたいと思います。

全ての級で圧倒的に20代の受験が多い資格ですが、私のようにデータを扱う手法や考え方の幅を広げたくて、何となく勉強を続けている社会人の方にもおすすめだと思います。