年末年始の帰省を利用して、広島県にある福山城に行ってきました。
公共交通機関が頼りの遠方からの訪問者が、最もアクセスしやすいと思われるのがこちらの「福山城」。かつては、姫路城を凌ぐほどの城郭で、日本8大名城に数えられていたとのこと。
アラフォーの私が定年後も見越して2017年から始めた100名城めぐりは、こちらで4城目。思った以上のスローペース!!
今回は、お城のレポート合わせて周辺でランチをするならここ!というお勧めの洋食店をご紹介します。
福山城のみどころ
ホームに降りたらそこは城だった!
JR福山駅を降りてすぐ。眼前に広がるのは、見た人の心をいつだって熱くする、雄大な城の姿。
こんなにも電車でアクセスの良いお城が他にもあるのでしょうか?というくらい、福山城のアクセスは抜群です。
新幹線と並ぶお城。築城時には想像できなかった風景の中に、今このお城はあるんだなと、感慨深いというか、なんだかドラマチックな気持ちになります。
駅構内を北口から出ると目の前はすでにお城の敷地なので、さっそく足を進めてみました。
古きと新しきが混合する園内
福山城は廃城による取り壊しや戦火の歴史から、昔日の姿を止めたものと復元されたものが園内に混合しています。
園内を歩きながらその1つ1つや、昔あったはずの姿を想いながら散策すると、より一層楽しむことができるお城だと思います。
個人的には、京都伏見城より移築され国宝にも指定されていた「御湯殿」がお気に入り。昭和20年の戦火で焼失したそうですが、内部・外装と復元されたものです。建物の一部が石垣上に張り出している姿が印象的でした。
築城を祝って始まった「とんど祭り」の復活
私が訪問した年末、天守の前には「とんど」が展示されていました。
とんどといえば、日本の色々な地域で行われているものですが、福山のとんど祭りはちょっと特徴的。
400年前の築城を機に始まったお正月の伝統行事で、福山30町鞆6町の計36の各町が、町の特徴を模した飾物をつけた「とんど」を、神輿のように曳いて街を練り歩き、その後で盛大に焼くという、まさに城下町全体の大きな行事だったようです。
しかし、時代の流れとともに小さく形を変えていき、昭和に入ってからは廃れていたそう。それが、2022年に迎える築城400年の記念イベントの一環として現代に復活!
展示されていたのは復活した各町のとんどで、現代に復活した伝統行事を目の当たりにすることができてラッキーでした。
100名城スタンプ置き場
そして、100名城メグラーが忘れてはいけない、スタンプ。
事前に調べたところ、福山城は天守閣内にあるとのこと。園内を散策しながら天守に到着。心弾ませいざ天守へ入ろうとすると、なんと!
そこには固く閉ざされた門…!
訪問した日は12/29(日)だったのですが、なんと年末は12/28~31まで休館日とのこと。完全に確認もれでしたが、まさかの展開に軽くパニックになりました。
見渡しても管理事務所らしきものは見当たらず、しかしスタンプを押さずに帰るわけにはいかないので、HPから電話をかけてみることに。
すると、天守すぐ横の公衆トイレがある建屋の中に実は管理事務所があって、(一見わかりにくいです)、そこでスタンプが押せることがわかりました。
戸をトントンし、中にいれてもらい、無事スタンプゲットできました!
私が持っているスタンプ帳はこちら↓
福山ランチは有名洋食店へ
福山城で天守に入れなかった残念な気持ちを払拭してくれたのが、ランチで食べた美味しい洋食。
そのお店は福山駅から徒歩1分の立地にある「洋食 ともんちゃ」さんです。福山城からは駅をはさんで反対側になりますが、それでも5分くらいで到着しました。
洋食というと、ご当地感はあまりないですが、福山での唯一の食事をここに決めて、間違いなかったと思える美味しい洋食屋さんでした。
外観は有名店らしくない普通のお店ですが、地元民にも人気とのことで、店の前には行きも帰りも行列が出来ていましたよ。福山城に行った際は、ぜひランチ候補にしてください!
まとめ
近世城郭として、天守建築では最終完成形と評価されるほどの美しさを誇った福山城ですが、焼失後の再建では、建築基準法など現代の様式や観念が組み込まれた結果、以前の姿とは異なる点が多くあるそうです。
「復元」ではなく「復興」された福山城。
年末の休館日で人通りが少ないタイミングでの訪問となったこともありますが、廃城令後に進んだ解体や戦争による焼失など、お城の歴史と照らすとさらに、簡素で、少し寂しい雰囲気がするお城だったかな。
帰省途中下車の旅ということもあり、福山の滞在は短い時間となりましたが、次回はぜひ観光客の多い時期にゆっくりと訪問し、そして必ず天守閣に登りたいと思います!